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【堤通手永 御田扇まつり 2025】

2025.07.14 New!

【堤通手永 御田扇まつり 2025】
〜岡崎・西尾の無形民俗文化財〜
下青野・本郷町から在家町へ

堤通手永の御田扇まつりに、初めて参加させていただきました
渡御行列を継承する二つの手永のうちのひとつで、先週の山方手永に続いて今週は堤通手永での開催

山方手永が13町で構成されているのに対し、堤通手永は20町とより多く、梵天、花傘、高張提灯など華やかさが際立っていました

記録によれば、宝暦6年(1756年)には「一万石に一基の御輿」を基本に、六つの手永で各町を巡る形で行われていたとのこと
しかし近代の工業化や生活様式の変化を受け、明治時代以降は毎年一町ずつでの渡御へと形を変えてきています

伊勢神宮のお田植え祭りで実際に用いられた扇を使い、害虫を祓い五穀豊穣と町内の安寧を願うこの行事
神主さんからも「稲作従事者が減少するなかで、米や食への感謝を世代を超えて伝えていく意義ある行事です」とのお話があり、まさにその通りだと

130名を超える方々が、神輿・梵天・花傘などを担いで練り歩き、地域のつながり、人の絆の大切さをあらためて感じました

気候変動や多様な価値観が交錯する現代においても、こうした伝統行事が時代に寄り添いながら受け継がれていることに深く敬意を表します

六ツ美に生まれ育った者として、地域の宝であるこの文化を次の世代につなぐため、自分にできることをこれからも取り組んでいきたいと強く思いました